こんにちは!
先日、猫の耳掃除についての記事をアップしましたが、見て頂けましたか?
今回は関連記事ということで、猫の耳の病気について書いていきます。
◎耳掃除の記事はこちら
→「猫の耳掃除は必要なの?方法は?」
猫の耳の病気
外耳炎
猫の耳は「外耳(がいじ)」「中耳(ちゅうじ)」「内耳(ないじ)」に分かれています。
「外耳」は外の世界に繋がっていて、奥から外へ分泌物が流れることにより、耳の内部が汚れないようになっています。
本来ならば、人間がケアしてあげなくても耳の中は汚れません。
しかし、細菌・真菌、寄生虫、またアレルギーや異物が刺激した、といった理由によって代謝がうまくいかなくなり、「外耳道」が炎症を起こしてしまう病気です。
耳をかゆがったり、臭いにおいがしたり、耳垢が過剰に出る、といった症状が見られます。
自然に治ることは難しいので、病院で耳の洗浄、点耳薬や駆虫薬を処方してもらうことになります。
中耳炎
「中耳」は鼓膜の奥にあります。
中耳の部分が炎症を起こす病気が、中耳炎です。
外耳炎の炎症が広がることによって起こることが多いです。
中耳は顔面の神経や自律神経にも場所が近く、中耳に炎症が起こることで、そちらにも影響が出ることがあります。
症状としては、頭を振ったり、片方の耳やくちびるの麻痺が出たり、耳を激しく触ろうとしたり、といったものが考えられます。
外耳炎からの影響ではなくて、中耳自体に腫瘍ができる、というケースもあります。
治療法は、外耳炎を起こしている場合はまずは外耳炎を治すことから始まります。
細菌や真菌が原因の場合は、抗菌薬や抗真菌薬を使います。
ウイルスの場合は、抗生剤投与をすることも。
内耳炎
「内耳」は耳の中の一番深い部分に当たります。
中耳炎から炎症が広がって起こることが多いので、まずは外耳炎→中耳炎と、病状を進ませないことですね。
あとは、感染症から起こる場合と、内耳自体に腫瘍ができる場合もあります。
聴覚や運動神経に関わる箇所になるので、症状としては、難聴、足元がふら付く、眼振、吐き気といたものが考えられます。
治療としては、外耳炎→内耳炎と炎症が広がってきているのであれば、そちらを先に治療します。
抗菌薬や抗生物質を使ったり、腫瘍があったら外科手術で切除したりします。
耳疥癬(耳ダニ症)
ミミヒゼンダニという虫が耳の中に寄生することによって諸症状が起こります。
耳疥癬から外耳炎にもなります。
ミミヒゼンダニは体長0.5㎜ほどのダニで、猫の耳垢や皮膚のかさぶた、リンパ液などを主食としています。
また、血を吸うので、その小さな傷口が痒みの元になります。
ダニの排泄物も耳の中にたまります。
耳からの悪臭、しきりに耳をかく、耳垢、耳の黒ずみといった症状が出ます。
耳疥癬は、ふだんから飼い猫のみみの様子を観察して、耳垢があるようなら取ってあげる、といったお手入れをしてあげたり、野良猫との接触をしないことが予防になります。
母猫からの感染もあります。
清潔な環境ならうつることはあまりないでしょう。
治療は、たまった耳垢をきれいに洗浄し、駆除薬を投与します。
耳垢・耳ダニ予防のためのグッズ
Petpost | ネコ用耳クリーニングシート
– ココナッツオイルとアロエエキスを含んだシート100枚
– ネコちゃんの耳ダニ治療、耳の感染症に
コットンシートにあらかじめ液が含ませてあるので、手間いらずで耳掃除ができます。
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・猫が耳を痒がってたので買いました。コットンも柔らかくっていいです。猫はちょっと迷惑でしたが痒いのはいい感じです。
・イカ耳にして嫌がりますが、肌触りは優しいので終わるとスッキリした顔してます。
トーラス 飲むお手入れ! 耳掃除ラクヤー
なんと!飲むだけで耳掃除が楽になるという商品。
いつものごはんにふりかけて使います。
☆Amazonの口コミ
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・ベタベタした汚れで 洗浄してもなかなか綺麗にならず困っていましたが、飲ませ始めてまだ一月程ですが 乾燥して2〜3mmの塊になり手入れし易くなりました。
◎耳掃除について書いた記事も参考にして下さい。
→「猫の耳掃除は必要なの?方法は?」
耳血腫(じけっしゅ)
猫の三角耳の部分が腫れる病気です。
・耳を打ち付けた時に皮膚内で出血が起こった
・なんらかの理由で(喧嘩など)で耳に傷が付き、ばい菌が入った
・外耳炎からの影響で、かゆみに耐えられず引っ掻いたり頭を振ったりしたことから
といった原因が考えられます。
耳にたまっている血を注射器でぬいて、炎症を鎮めるためステロイドや抗生物質を使います。
外耳炎が関係している場合はその治療も行います。
何度も繰り替えすのであれば、外科治療を検討します。
治療が遅れると、耳が変形してしまって戻らないこともありますので、早期に治療することが好ましいです。
耳の腫瘍・ポリープ
耳の中にこぶのようなものがどちらかの片耳にできたり、また、傷のように見える場合もあります。
・炎症性ポリープ
X線・CTによる検査を行い、外科手術で取り除くことが多いです。
・腫瘍
悪性か陽性かを病理検査で判定し、治療をどうするか相談します。
早期発見が大切ですので、おかしいなと思ったら病院に行きましょう。
まとめ
さて、今回は猫の耳に表れる病気についてまとめてみました。
耳がかゆかったり違和感があるのはつらいですね・・
できるだけ早期発見できるように、様子には気を配ってあげましょう。
耳掃除のグッズもチェックしてみてね。