猫のまばたきを見たことがありますか?
飼っていると時々見ることがあると思います。
人間がいつもしているまばたきとはちょっと違う印象ですよね。
今回は、猫のまばたきについて書いてみますね。
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猫はまばたきが少ない動物
人間は、一分間に約15回もまばたきをしています。
ドライアイならもっとしているのかも??
それに比べて、猫って頻繁にまばたきをするわけではないですよね。
それってなぜなんでしょう?
瞬膜(第三眼瞼)があるから
瞬膜というのは、あれです。皆さんも見たことがあるかと。
猫の目に白い膜がかかっていますよね?
目頭から出ていて、猫がぼんやりしている時や目をつむる時にゆっくりと目を覆う、あれです。
瞬膜は、目に入ったゴミを眼球から排除したり、涙を補充する役割を持っています。
これがあるので、まばたきをしなくても目が乾かないのです。
ちなみに、ケンカの時に目を守ることもしているのだそう。
人間などの多くの哺乳類の瞬膜は退化してなくなったそうですよ~
猫以外には、爬虫類や鳥類や魚類が瞬膜を持っています。
というわけで、瞬膜がしっかりと涙を補充して、目がいつも潤っているため、まばたきをする必要がないのです。
猫は視力が悪いから説
人間はまばたきをすることで、ピントを合わせているというのも言われていて、視力が悪い生物はこのような性質のまばたきをしないと考えられています。
猫の視力は人間でいうと0.2~0.3くらいなのです。
結構悪いですよね。意外です。
なので、まばたきでピントを合わせたりはしていないのかも?
という理由でも、まばたきをあまりしないということがわかります。
◎猫の視力についてはこちらの記事もご参考に
猫の目って不思議?瞳孔の変化や色の見え方、ことわざも。
\ピント調整ってなんかかっこいいにゃ/
猫のまばたきの意味って?
さてさて、猫はまばたきが少ない理由はわかりました。
それでも時々しているまばたきは、どういう意味があるのでしょうか??
敵意はないことのあらわれ・挨拶
猫がこちらを見て、ゆっくりとまばたきをすることがありますよね。
これは「あなたに敵意がないですよ」という雰囲気、リラックスした状態にあることを意味します。
愛情表現ともいえますね。
猫は敵意を持っていたり、警戒している相手だと、丸い目を見開いてじっと見ます。
または姿を隠してしまいます・・・
猫があなたを見てゆっくりとまばたきをする時、なでなでしてあげると、とても気持ちよさそうにするのではないでしょうか。
心が通じ合っている証拠です。
返事をしている
猫の個性によって表現方法は色々ですが、ゆったりとした気分の時は、まばたきで返事をすることがあります。
話しかけたときに、「にゃー」と鳴いて返す時、くるっと首をこちらに向ける時、走り寄って来る時、などなど猫のその時の気分によっても違いますよね。
ゆっくりとしたまばたきで返事を返す時は、とてもリラックスしている時です。
これは人間と家猫の場合ですが、野良猫同士の場合はちょっと事情が違います。
野良猫同士だと、にゃーと鳴くと敵や獲物に見つかってしまいます。
なので、お互いの意思疎通にはまばたきやしっぽなどのボディランゲージを使うことが多いのです。
自然界では様々な危険があり、縄張り争いもしなければなりません。
その中でどう生き残っていくためのボディランゲージであり、家猫とはちょっと緊迫感が違いますね・・・
猫がまばたきをしない時は?
もうお分かりだと思いますが、猫がまばたきをしないで、丸い目でじっと見つめている時。
相手が飼い主さんなら「どうしたのかな?」「何かする?」「ごはんかな?」「もしかして病院に連れていかれる?←笑」などなど。
何か注視しているということです。
大きく言うと「警戒している」ということで、飼い主さんの相手以外なら、「何者だ?」「何をする気がだろう?」と行動をじっと見て、自分の出方を考えています。
また、虫やおもしろそうなものを発見して、興味津々な時もですね。
丸い大きな目もかわいいですけどね!
\虫を見つけたら、丸い目になるにゃ~そうにゃ~/
片目だけでするまばたき・まばたきの回数が多いのは病気の可能性も
猫はまばたきの少ない動物だとお伝えしました。
逆に、まばたきの回数が増えていたり、片目だけウインクするようにまばたきをする場合は、正常なまばたきではないかもしれません。
角膜炎や結膜炎にかかっていると、こういった初期症状が出ます。
他には、かゆそうにして手で掻こうとしていたり、片目だけ涙があふれていたり、ひどいと目が赤くなったりします。
見た目には普通でも、まぶたの裏側にひどい炎症が起こっていることもありますので、あれ?おかしいな?と感じたら、病院で診てもらうようにしましょう。
多頭飼いやお外で他の猫との接触がある場合は、軽い喧嘩でも目に爪が当たってしまったり、何か異物が目に当たったり入ったりしたことによって炎症が起こることがあります。
また、猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス、マイコプラズマ、クラミジアといったウイルスに感染して結膜炎が起こることがあります。
まばたきだけでなく、瞬膜が出っぱなしというのも目に異常があるサインで、同じような病気が疑われますし、体の調子が悪いことの現れです。
病院で診てもらうようにしましょう。
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まとめ
猫のまばたきについて書いてみました。
リラックスしている時の猫のまばたきは、見ている側もほっこりさせてくれますよね。
幸せな時間です。
片目だけのまばたきや、まばたきの回数が多いなどの通常と違う動作が見られたら、体調が悪かったり目に傷が付いていることがあるので、気をつけましょうね!