うちのななちゃんがつい先日去勢手術をしたので、それについて記しておこうと思います。
どういう準備がいるのか、術後はどうなのかなど、誰かの参考になれば!
基本的に、うちはオスなので「オスの去勢手術」についての体験を書いています。
時期はいつ頃?
うちの子の場合は生後7か月での手術となりました。
適しているのは、初めての発情期が来るまでにするのが良いとされています。
もちろん、1歳でも2歳でも手術可能です。
高齢になってくると全身麻酔のリスクもより考えなければなりませんが。
発情期はオスもメスも、だいたい生後半年くらいから兆候が見られるようになります。
発情期について詳しくはこちら→「猫の発情期。時期・期間は?季節は?オスとメスで違う?」
\ぼくの体験だにゃ/
費用はどれくらい?
うちの場合は1万5千円くらいだったかな。
一般的に1万円~2万円くらいが相場のようです。
どんな手術なの?
オスの場合はタマタマ(精巣)を取ってしまいます。
メスの避妊手術は、卵巣と子宮を切除します。
日帰りできる?入院が必要?
日帰り出来ました。
午前11時頃に預けに行き、預けた後に検査やレントゲンがあり、体調に問題がなければ手術が行われるということでした。
猫は洗濯ネットに入れた状態で、キャリーごと渡しました。
預けた後、特に連絡なしだったので検査に異常はなかったようで、そのまま手術が行われました。
夜の19時頃に迎えに行った時は、もうすでに歩ける状態でした。
麻酔がまだ完全に切れていないようで、ぼーっとはしていましたが、すでにトイレにも自分で行ける状態でした。
\手術ってやつ、たいへんにゃ・・・/
前日当日の食事は?いつから絶食?帰宅後は?
前日の20時以降は、絶食。水も食事もストップでした。
麻酔をかけた際に胃の内容物を吐いたりして気道に入ってはいけないので、胃の中を空っぽにするとのことでした。
20時には食事をすませて、水の入ったコップも回収。
朝ごはんももちろんなしで、手術に備えました。
手術後は、帰ってきたその日は絶食。
まだ麻酔が残っている状態なので、誤飲など、気管に入るのを防ぐため。
次の日の朝8時頃から、また食事と水を与え始めました。
エリザベスカラーはいる?
手術後は、手術跡をなめたりしないように、10日間のエリザベスカラー生活でした。
エリザベスカラーはうちは元々持っていたので、それを使用。
持っていなければぴったりのサイズのものを、病院で用意してくれるかと思います。
最近は、エリザベスカラーが全くいらない(抜糸が必要ない)手術法を取るところも増えてきているようです。
病院によって違うため、問い合わせてみて下さい。
\エリザベスカラーすぐ慣れたにゃ/
手術後は抗生剤の投与が必要
抜糸までの一週間は、抗生剤の投与が必要で、病院で処方された飲み薬を朝晩飲ませていました。
「強めの抗生剤の注射を打つということもできますよ」とも言われましたが、うちの子は比較的薬を嫌がらずに飲んでくれるので、飲み薬を選択しました。
飲み薬を嫌がる子の場合は注射が良さそうですね。
手術後は元気がなくなる?
手術から3日くらいは、さすがに元気がなかったですね。
そりゃ全身麻酔で手術したわけですから。
エリザベスカラーにも慣れていないですし、寝ていることが多かったですね。
たぶん、傷口の痛みや違和感もあるでしょうしね。
手術後2日くらいは麻酔の影響か頭がボーっとしている印象もありました。
4日目頃から元気になってきて、エリザベスカラーが邪魔そうではありますが、走って遊んだりするようになりました。
抜糸はいつ?
抜糸は一週間後からできるということで、うちは、手術から8日目にまた病院に行きました。
糸を取るのは一瞬で終わりましたね~。
再診料のみでその日はすぐ帰宅出来ました。
そして、エリザベスカラーを二日後に家で取って、終了!
それからはいつも通りの生活に戻りました。
\エリザベスでも遊ぶのにゃ/
去勢手術はなぜ必要?
人間が強制的に、去勢や避妊手術をすることについては残酷である、かわいそうという意見のあります。
飼い主の中でも、罪悪感を感じてしまう方もいるかもしれません。
賛否両論ありますが、今の日本の状況で猫と人間が共生の道を取るのにはやむを得ないところがあります。
世間には、猫が好きな人も嫌いな人もいます。
猫は一度で約5ひきの子供を産みますので、どんどん増えることによって捨て猫が増えたり、飼育状態が悪くなることでご近所への迷惑になるケースもあります。
多頭飼いをする場合、オスメスが一緒に生活することになりますので、子供が増えると飼育が難しくなる場合、手術をしておくことが必要になります。
飼い猫だけでなく、野良猫も、近年は「地域猫」という選択があり、去勢避妊手術をして可能な限り地域ボランティアが見守っていく、という取り組みが始まっています。
地域猫や野良猫について詳しくはこちら→「野良猫の年齢の見分け方*どう判断したらいい?野良猫の出産・去勢などの理由から、保護したい方へ」
去勢手術のメリット
去勢をしていないオスは、1歳頃になるとメスを探し求めてどこかに行ってしまう事が多いです。そのまま帰って来ないこともあります。
飼い猫として長く一緒に暮らすためには、その本能を手術でなくすことが必要になります。
子孫を残そうという本能は、猫の場合は歳を取ってなくなるわけではないので、去勢手術をせずに家の中で飼う場合、欲求不満によるストレスがずーーーっと続くことになります。
それが寿命を狭めてしまう場合もあるのです。
また、去勢をすることによって、オスのスプレー行為(なわばりを確保するためにおしっこをかけて回る行為)を防げたり、発情期への反応がおさまったり、性格が温和になったりします。
\色々たいへんなのにゃね/
去勢・避妊手術で予防できる病気
オス・・・尾のつけ根あたりにある尾腺の皮脂分泌が過剰となるスタッドテイル症、前立腺の病気や精巣や肛門周辺の腫瘍など
メス・・・子宮蓄膿症、子宮がん、子宮炎、卵巣がん、乳がんなど
去勢手術後のデメリットは?
必ず言われるのが、「太りやすくなるので気を付けてね」ということです。
手術により、ホルモンバランスが不安定になります。
食事の量が増えたり、運動量が減ったりすることも関係して、太りやすくなります。
食事の質や量を見直したり、運動させてあげるように気を付けましょう。
\運動たくさんするのにゃ/
まとめ
去勢手術は、飼い主としては複雑な心境がありつつも、一緒に生きていくためのけじめをつけたような気持ちになりました。
当たり前ですが、一生一緒に生きていこう!と改めて思ったわけです。
このブログを読んでいる皆様が、飼い猫に去勢手術をすることがありましたら、今回の内容が、何かしら参考になれば幸いです。