プロフィールにも書いていますが、うちの猫は保護した時、猫かびがひどく・・・
結構たいへんだったのです。
長らくの通院・投薬の末、完治したので、そのことについて書いておきたいと思います。
序章・猫カビは人にうつる??
ネットで見ていると、うちの猫が「猫カビ」になったみたいなんだけど・・・「猫カビって人にもうつるの!?」というご不安のある方が結構多いみたい。
結論から言うと、うつる場合もあるし、うつらない場合もある、という答えになります・・
私はうつらなかったので。
でも、皮膚の弱い人(女性や子供)はうつる場合もあります。(私は女性だけど・・皮膚強いのか?)
そして、犬にもうつる場合があります。
もしうつったら輪っか状に赤くなって痒みが出るので、皮膚科にすぐに行ってくださいね。
ということを最初に注意書きしたところで・・・
ではでは、キジ猫「ななちゃん」の猫カビ闘病記&猫カビについて詳しくは、以下お読み下さい!
大雨の中、やせっぽちの子猫を保護する
2018年7月7日。記録的な大雨の中、見つかった子猫。
推定、生後三週間でした。
オス。350グラム。
とても痩せており、前身ノミだらけ。
目ヤニで目がくちゃくちゃになっていました。
なんだかこの子、血の匂いがするなぁ、怪我でもしてるのかな?
と思ったら、小さな体が、大きなノミたちにかまれまくってぷ~んと血の匂いが漂う状態でした。
7月7日に拾ったことから「なな」という名前を主人がつけてくれました。
病院に連れて行ったところ、寄生虫二種類と、ひどい猫カビにかかっていることが判明。
猫カビは、ハゲているあたりの毛を少し切り取って、先生が培養して下さいます。
数日で反応が出て液体の色が変われば「猫カビ」と判定されます。
もしや?という症状を見つけたら、即病院で検査することがオススメです。
放っておくと、どんどん症状は進んでいくので、早期発見が大切!
猫カビによる、かさぶたがひどかった
こうして、病院通いの日々が始まりました。
寄生虫は割とすぐに落ちたけど、猫カビがとても手ごわかった。
両手の小指部分はひどいかさぶた。
他にもハゲとかさぶたが・・・
後ろ足にも耳にも、ハゲができてきていました。
かさぶたはひどくて、ひどい怪我をしたかのように見えました。
それがどんどん進行していくのです。
いやもう、本当にひどくて、かさぶたから血は吹き出すわ、すごかった。
怪我かな?と見まごうほど。
それでも、子猫の生命力ってすごくて、めっちゃ遊びますからね。
んで、動くたびに血がにじむ(;´∀`)
痛くはなかったのか・・・
見ているこっちの方がひやひや。
↓手の猫カビがひどくて、ハゲやかさぶたになっている写真。
投薬治療を開始。エリザベスカラーも
まずはかさぶたで怪我のようになっているのを治さないといけなかったので、
抗生剤とエリザベスカラー。
傷の状態が安定したのち、猫カビの治療へとシフト。
6週間の投薬が始まり、毎日、カビの薬を飲ませてました。
カビの薬は粉薬で、バターで練り合わせてあげるタイプ。
バターに練り合わせてあげる薬は、バターが美味しかったようで喜んで食べました。
(いまだにバターは好きらしい。あげないけど)
エリザベスカラーは、初日はヨタヨタしてました。
なんせ、体重が400gとかだったので・・・
最初はこんな小さい子に大きなエリザベスカラーをつけさせて大丈夫なのかしら。
ってなんだかかわいそうな気持ちになりつつも。
治すためには付けざるを得なかった。
傷の部分とか猫カビの部分をなめてしまうと悪化するしかないので。
でも、動物ってすごくて、2日ほどで慣れました!!
本当にすごいよねぇ・・・感動でした。
かわいそうかなって思っていた弱気な気持ちから、生命力・順応力を甘く見ちゃいけないなっていうある種、生きものへの尊敬のような気持ちになりました。
(以後、6週間つけ続けました。長い!)
◎エリザベスカラーについて詳しくはこちら
最初はかさぶたがあまりにひどくて、どんどん広がっていきました。
ハラハラしていたのですが、かさぶたもハゲも徐々~に治っていき、毛が生えてきて、嬉しかったな~
そして、完治
そして、6週間コツコツ毎日薬を飲ませ続けて、定期的に病院にも通った末に、エリザベスカラーが取れました!
そして、それからは、猫カビは発症していません。
実は少しハゲが残っている箇所があり、どうやらそこは毛根が死んだようで・・・
ずーっとハゲたままです。
あと、かさぶたが一番ひどかった前足の小指の部分は、肉がそげてしまいました。
なので、治った現在も手は小さめです。小指部分がほぼないので。
たぶん、普通の猫よりも両手共に小さめだと思う。
生きるのに支障はないようです。
それでも、その後はとても健康で元気。再発もなくて、幸せに暮らしています。
猫カビとは何ぞや
「皮膚糸状菌症」「真菌症」とも言われます。
皮膚糸状菌というカビ(真菌)に感染することで、ハゲたり、かさぶたになったり、ふけがでたりします。
痒みは強かったり、全く感じなかったり、個体により違います。
梅雨の時期に多いようです。
確かに、うちの猫も6月生まれの7月保護ですから、ドンピシャの時期でした。
子猫や高齢猫など、免疫が低めの猫はかかりやすいので要注意です。
感染経路は?
接触感染が主です。
すでに感染している人や動物との接触で、うつります。
野良猫は感染することが多いので、うつることが多いです。
うちの子もあきらかに野良猫の子なので、母猫から・・・ですね。
免疫力の低い、子猫や高齢の猫がかかりやすいです。
猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスに感染している猫、栄養が取れていなくて免疫が弱っている猫は成猫でもかかることがあります。
猫カビは人や犬にうつることもある
病院の先生に、「皮膚の弱い人だと、猫カビが伝染る場合があります。」という話は最初に聞いていたのですが、結果的に私たちにはうつることはありませんでした。
ネットで見ていると、猫カビが人間にもうつってしまった、という話もたくさんあります。
なので、うつる場合もあればうつらない場合もある。
ということなのでしょう。
人間の病気でいうと、猫カビは「水虫」のようなものだと言われています。水虫も人間全員にうつるわけではないですよね。
病院の先生が、「女性や子供にうつることが多い」という話をされていたので、皮膚の柔らかい人の方がうつりやすいのかも。
猫カビが人にうつった場合は、輪っか状に赤くなって強い痒みが出ます。
そういう症状があれば、皮膚科に行って、猫を飼っている旨を伝えましょう。
主に、抗真菌薬の投薬治療が行われるようです。
また、猫から人だけでなく、犬にもうつることがあるので、もし犬がいる場合も気を付けて様子を見ましょう。
部屋の掃除・除菌を念入りにした方がいい?
保護した子が「猫カビ」だと診断を受けて、私もネットで色々調べました。
するとだいたいは掃除を念入りにしなければならない、またオススメの薬剤などが紹介されていました。
「人にうつる(もしくは同居猫にうつる)」ということで、掃除を念入りに(過剰に)しなければならないということが延々と書いてあったので、戦々恐々としたものですが・・・
私たちの場合、特に掃除は念入りにしていませんでした。普段通りでした。
病院でも、掃除については言われなかったし、「普通でいいですよ」というお答えだったので、ネットでの情報でちょっと心配になりながらも普段どおりの掃除をしていました。
そして実際、うつらなかった・・・
という自分のケースを考えると、「念入りな掃除が必須」なのかと言えば、「場合による」ということになるのでしょうね。
うちの場合、当時は猫を一匹しか飼っていなかったことも幸いでした。
多頭飼いだと、他の猫にも蔓延することを懸念せざるを得ないですから・・・
なかなか完治しない、他の猫への伝染が心配である、実際に他の猫にもうつってしまった、などの状況がある場合は、隔離の上念入りな掃除も検討すべきかもしれないです。
完治後、再発は?
投薬終了後、「再発することもありますよ。また何かあったらすぐ来て下さいね」という言葉を先生からもらっていました。
直後は、ちょっとハゲっぽい箇所を見つけて「あ、もしや再発!?」と不安になったものです・・・
で、病院に連れていってもう一度培養して頂いたら、猫カビではなかったのでほっと一息。
(あまりにも症状がひどかったので、その当時はトラウマになっていたかもww)
うちの子の場合、他の治療と並行しながら、結局二ヶ月半くらいかけて完治しました。
生後3週間~生後3か月半くらいまで、エリザベスカラーと治療生活だったわけです。
エリザベスカラーをはずした時はその姿に違和感があるほど、エリザベスカラー生活が長かったですね・・・一体化していました。
おそらく、成長期で体が強く大きくなっていき、免疫がどんどんついていったことも、投薬終了後も再発しなかった理由のひとつかなと思っています。
場合によってはもっと長引くこともあるでしょう。まだ、二ヶ月半で良かった方かもしれません。
まとめ
猫カビの症状で悩んでいる方もいるのではないかということで、体験を書いてみました。
あくまでうちの猫の場合なので、これが全てにあてはまるわけではありません。
猫カビの治療は長く時間がかかり、飼い主も根気が必要です。
私はうつらなかったけど、人に感染しちゃう場合もあるし、精神的にもやられるかも。
私も、本当に治るのか、不安になることも多々ありました。
マジで大変なんだよね・・・(´;ω;`)
ですが、あきらめずに向き合い続けてよかったです。
もし今、治療中の方がいたらエールを送ります!がんばって!