猫を飼いたいけど、一人暮らしだから無理かな・・・と思っている人もいることでしょう。
「実家には猫がいるけど、一人暮らしの自分のうちでも飼いたい!」「友達が飼っているから、自分も!」などなど。
一人暮らしでも猫を飼うことは可能ですが、どのような準備や心構えが必要なのでしょう。
今回は、「一人暮らしで猫を飼う」をテーマにお送りします。
猫が一人暮らしでも飼える理由
散歩に連れていく必要がない
猫は犬のように散歩に連れていかなくても大丈夫です。
これは猫と生活していく上でのメリットの一つで、実際に、犬を飼っている件数が高齢者を中心に減っているのは散歩が必要だからという理由も多いようです。
猫は基本的に家の中で遊んでくれます。
走り回ったりおもちゃで遊んだりするのも家の中で完結させることが可能です。
一人でお留守番ができる
猫は元々、群れを作らずにひとりで生きていく動物。
また、飼い主に服従する性質もありませんので、犬とはだいぶ違います。
一人でお留守番させてもマイペースに暮らします。
猫の危険になるようなものを置かないようにして、ごはん・お水がちゃんとあって、トイレが清潔であれば、ひとりでも大丈夫です。
もちろん、一緒にいる時は存分に構って、遊んであげてくださいね!
ただ、ひとりで大丈夫であっても、何日も家を空けるのは猫だって寂しいですし、ストレスです。
やむをえず数日留守にする時は、トイレを数個設置したり、自動餌やり器を導入したり、家族や友人などに様子を見に来てもらう、ペットシッターやペットホテルを利用するなど、工夫してあげてください。
自分がいない間、どうしているのか心配な方は、ペット用の見守りカメラを設置するのもオススメ。
安価なものから高価なものまで様々な商品があります。
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猫と暮らすことのできる家ってどんな家?
間取りは?何部屋必要?
一人暮らしの場合、だいたいはマンション暮らしだと思います。
猫を飼うのに部屋数は重要ではありません。
もちろん、部屋がたくさんあったり広いのに越したことはないですが、ワンルームでも飼えないことはないです。
その場合は、キャットタワーを利用して高低差をつくり、猫が運動不足にならないようにする工夫が必要です。
天井の高さまであるキャットタワーもありますので、ご検討下さい。
ペット可のマンションで
常識のことになりますが、ペットを飼うことが許可されているマンションでないと飼ってはいけないです。
部屋から出さないから大丈夫・・・バレないだろうと思う方もいるかもですが、
猫は鳴きますし、何かあれば病院にも連れていく必要が出てきます。
近隣にバレてしまうことは目に見えています。
もし、バレたので飼えなくなった・・・ということになっても里親を探すのは大変ですよね。
ということで、必ずペット可・猫可のマンションで飼いましょう。
また、ペット可のマンションなら、近隣の方もそれに納得して住まわれているはずですので、ペットの脱走劇や多少の騒音問題など、ご理解頂きやすいでしょう。
気持ちよく住めるところで飼うのが一番です。
できれば、高層階は避けよう
猫は運動神経の良い動物ですが、落ちると助からないくらいの高層階は危ないです。
ベランダに出さないようにしていても「洗濯物を干している時にうっかり出てしまってヒヤリとした」というお声もあります。
ベランダに出ても安全なように、ベランダ全体にネットのようなものを取りつけてしまうのも手ですが、一人暮らしでそこまで手をかけられるのかは個人個人によりますよね。。
◎実体験のブログを見つけたので貼っておきます。
→「猫は高層階で飼ってはいけない。14Fの恐怖 」
読んでるだけでも怖い~~~(;´∀`)ヒー!!
高層階で、猫がベランダから脱走すると、近隣の方にも大変ご迷惑をかけてしまう模様・・・
猫は意外と器用な動物で、鍵がかかっていなかれば、引き戸を片手で開けてしまうこともあります。
(うちの猫も、人間でもちょっと重いなと思う玄関の戸を開けてしまう怪力・・・)
お気をつけ下さい。。
動物病院が近ければ言うことなし
予防接種や健康診断、病気の時など、ペットを飼っていると動物病院は切っても切れない関係です。
何かの時にすぐに連れていけるように、一番近い動物病院を探しておきましょう。
猫を病院に連れていくのは結構たいへんです。
その子の性格にもよりますが、一人でキャリーバックに入れるのも一苦労、運ぶ道すがら泣き叫ぶ・・・ということもあります。
車があれば一番いいですが、そうでない場合は自転車圏内か徒歩圏内に病院があることは必須です。
お仕事帰りに行ける・お休みの日に行ける、といった診察曜日・診察時間のところがあれば安心です。
\まあ、病院嫌いなんだけどにゃ・・・/
猫を飼うのに必要なもの・費用
猫のトイレ
猫は清潔を好む動物です。
特に、トイレはその子によって好みも別れますし、汚れているとしない子もいるくらいです。
猫のトイレには、固まる砂タイプと、システムトイレタイプがあります。
固まる砂は、トレイの中に砂を入れ、用を足すとその部分の砂が固まるので、それをスコップで取って捨てます。
システムトイレは二段になっていて、おしっこは下段の吸収シートに吸い込まれ、ウンチは上段の砂の部分にしますので、それは固まる砂の場合と同じく取らないといけません。
固まる砂タイプよりもシステムトイレの方が、人間が処理する手間は少し省けます。
最近は全自動トイレも出始めていますが・・・
まだまだ普及は進んでいませんし、ほとんど家にないとなると、安全面も少々気になるところです。
◎トイレについて詳しくはこちらも
猫のトイレ、大きさ・砂・置き場所のおすすめは?全自動トイレも登場!
・トイレの容器/0円~5000円程度
容器は、プラスティックで大きさのあるものなら、猫専用でなくてもOK。
実際、衣装ケースを使っているご家庭も。
システムトイレは二段式なので、専用のものをご購入下さい。
・固まる砂/5ℓ×4袋で2000円くらいです。
トイレの容器の大きさによりますが、成猫なら二袋使って1~2ヶ月で変えるとしたら1000円。
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・システムトイレ用のチップと吸収シート/合計約1500円(一ヶ月)
チップは一袋使うとして約1000円、吸収シートは1ヶ月で4枚消費するとして約500円。
猫のごはんと食器
キャットフードは今や、様々な種類のものが手に入る時代です。
経済状況や猫の好みによって選ばれると良いです。
☆個人的にオススメなのはFINEPET’Sのキャットフード。
(猫の調子が良くなったので→ その時の話はこちら)
有名どころで病院でも勧められたりするのは、ロイヤルカナンでしょうか。
食器は、人間の使い古しでもいいですし、猫用に買うのもいいですね。
私のオススメは猫壱さんの猫食器。高さがあって猫が食べやすい設計です。
フードボウル・ウォーターボウル共に使ってます!
予防接種や去勢・避妊手術・病気の際の診察代・薬代
これは病院によって多少変わってきますので、目安でご参考にして下さい。
予防接種
ワクチンを打つことにより、ウイルスや細菌といった病原菌からペットを守ることができます。
<予防接種にかかる料金の目安>
3種混合ワクチン → 3,000~7,000円
4種混合ワクチン → 4,000~8,000円
5種混合ワクチン → 5,000~10,000円
7種混合ワクチン → 7,000~13,000円
家の中だけで飼う場合は3種混合ワクチンをおすすめされることが多いです。
1年~3年に一回ワクチンを打つのが推奨されています。
◎ワクチンの内容など詳しくはこちらで
→「猫にワクチンは必要?種類・値段・回数は?副作用はある?」
去勢手術・避妊手術
家で飼っている猫でも、現在は手術をすることが推奨されています。
<メリット>
・発情期の大きな鳴き声やマーキング行為などを防止することができる
・二匹以上で飼っている場合、望まない妊娠出産をしないようにする
・子宮に関する病気の予防(メス)、前立腺の病気の予防(オス)になる
<去勢・避妊手術の費用>
去勢手術 1万~2万円
避妊手術 2万~3万円
◎去勢・避妊手術についてはこちら
→「オスの去勢手術レポ*いつ頃にする?費用はどれくらい?絶食はいつから?」
→「猫の避妊手術ブログ*費用は?時期は?抜糸は必要?」
\一人暮らしって自由なのかにゃ?/
キャリーバッグ・キャリーケース
病院に連れて行く、ペットホテルに連れていく、実家に帰る、などの猫を運ぶ際に必須のキャリーバッグ。
ひとつ常備していれば問題なしです。
かっちりしたタイプから、リュックタイプ、災害時も活躍しそうな拡張型バッグ、キャスター付きなど、形態もデザインも豊富にそろっています。
価格は2,000円~10,000円と物によって色々。
高いものは30,000円くらいするものもあります(これは少ないけど)
◎猫のキャリーバッグについてはこちらに詳しくまとめてます!
→「猫のキャリーバッグ*おすすめ9選」
爪とぎ器
爪とぎは猫にとってリラックスしたり、気分転換をしたりといった精神的な効果がありますので、爪をとげるように用意してあげましょう。
価格は1000円~5000円くらいです。
麻縄を巻き付けたものやダンボールを加工したものなど、様々なタイプが出ていますので、その子の気に入るものがあるといいですね。
キャットタワー
これは必須ではありませんが、一人暮らしのおうちが狭めだとしたら、猫の運動できるスペースの確保は高低差をつけれるキャットタワーがいいのではないでしょうか。
猫によっては高低差がつらい種類の子もいますので(スコティッシュフォールドなど、関節が弱い種類)どういう構造のものを選ぶのかは色々です。
猫を飼う前に・・
猫アレルギーではないですよね?
猫を飼い出してから、猫アレルギーが発覚して飼えなくなってしまった・・・というケースがあります。
今まで猫を触れ合うことが少なかった人には、一度アレルギーの検査をおすすめします。
内科や皮膚科で検査を受けることができます。
もし、飼ってから発覚したら、また里子に出す募集をしないといけなくなります。
念のため検査してみましょう。
家具に傷がつくのは大丈夫?
爪とぎを用意したからといって、必ずしもそれを使ってくるとは限りません。
猫は自分が気にいた場所で爪とぎをしますので、ソファだったり家具の角だったり絨毯だったりクッションカバーだったり壁紙だったり、様々なものに傷がつく可能性があります。
それを許すことができますか?
もし、いやな場合は自分がでかけている間は隠しておく方がいいですが、クッションなら可能ですが、壁紙や家具は動かせませんよね・・
そういうこともありますので、想定には入れておいてください。
(飼ってみたら可愛くて何でも許せるというパターンが多いですけどもw)
ごはんやトイレの世話ができますか?
・ごはんは一日3食か、それ以上の回数食べる子もいます。
・水を毎日替えてあげる。
・トイレも毎日綺麗にしてあげる。
猫を飼う上で最低限必要なことです。
朝から晩まで家を空ける場合は、自動餌やり器や自動給水器を導入するのもいいですね。
かまってあげる時間は取れる?
いくら猫が一人でも大丈夫とは言っても、限度があります。
触れ合う時間がないのなら、飼う意味もないですよね。
遊んであげたり、一緒に部屋で過ごす時間が取れるのか考えてみましょう。
長期に家を空ける時に、預けられるところを考えておく
全然家を空けない人ならこのことは考えなくてもいいかもしれないですが、時々は旅行に行ったり、出張があったりしますよね。
そういった時に猫の事を頼めるところを確保しておくと安心です。
・猫を飼っている友人・親族
・信頼できそうなペットホテル
・ペットシッターに依頼
などでしょうか。
\ペットシッターって新しいにゃねぇ/
まとめ・一人暮らしでも飼えるけれど、自分が寂しいから、だけでは飼えません
猫はかわいいですし、あなたを癒してくれるでしょう。
でもそれだけじゃないんですよ~
ごはんやトイレの世話、病院に連れていったり、去勢手術・避妊手術をしたり、脱走したらご近所に聞いて回ったり、やらないといけないことはたくさんあります。
飼ってみれば、きっとかわいくて全てが帳消しになるとは思いますが、一人暮らしの場合必然的に関わる人数が少なくなりますので、今一度考えてみてくださいね。
素敵な猫ライフを送れますように!