オスの去勢手術レポはすでに書きましたが、今回はメスの避妊手術について。
ちょうど、うちのゆきちゃんが避妊手術を終えましたので、詳しく書いてみようと思います。
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避妊手術の時期はいつ頃がいい?
避妊手術をするのは、初めての発情期が来る前が理想的です。
一度でも発情期を体験してしまうと、手術をした後も発情期と同様の反応がある場合があります。(大きな声で鳴く・マーキングなど)
なので、できれば最初の発情期の前がいいですね。
生後半年くらいから発情期の兆候が表れだします。
◎発情期について詳しくはこちら
→「猫の発情期。時期・期間は?季節は?オスとメスで違う?」
うちの場合は。
ゆきちゃんは一歳半でもらい受けまして、元々ペットショップの繁殖猫だったということでしたので、妊娠も経験している子でした。
保護猫カフェから譲り受け、避妊手術はするつもりでした。
しかし、家に連れてきてすぐに手術で病院へ、ということになると「ここ(おうち)は怖い場所だ」と認識してしまうかもしれません。
ということもあり、まずはおうちに慣れてからということで、来てから二ヶ月後に避妊手術となりました。
ちなみに、もう一匹のオス・ななちゃんは生後7か月で去勢手術をしました。
手術の費用はどれくらいかかる?
うちの場合は、
術前検査 6000円
避妊手術 18000円
でした。
あとは、オプションで皮下注射 2000円 もしてもらいました。
これは何かというと、長く効く抗生物質を注射してもらいました。
自宅で薬で飲ませる場合は、費用はかかりませんが(手術代に含まれています)注射をしてもらっていれば投薬の手間が省けるとのことだったので、そうしてもらいました。
ななちゃんの時はお薬を一週間朝晩飲ませていましたね。
彼は拾ったころから色々病気があって薬を飲ませ慣れていたのでそうしました。
ゆきちゃんは抱かれるのも嫌いですし、薬をちゃんと飲んでくれるのか未知だったため注射を選択しました。
オスの去勢手術の方が少しお安くて、うちは15000円くらいだったかと。
費用は病院によって変動がありますので、通院しているところでご確認下さい。
\注射されたみたいだにゃ。あたしは覚えてないにゃ/
避妊手術ってどんな手術?
卵巣と子宮を切除する手術と、卵巣だけ摘出する手術があります。
卵巣を摘出すると、ホルモンの影響を受けないので発情しなくなります。
子宮を摘出すると、子宮内膜種・子宮蓄膿症・腫瘍ができたり、という病気にならなくなります。
結果として、赤ちゃんを産むことができなくなります。
発情期特有の行動をなくすことができ、病気の予防にもなります。
反面、ホルモンバランスが変わることにより太りやすくなります。
日帰り手術?入院が必要?
日帰りでした。
今は、医療も進んできていますし、だいたいの場合は日帰りで避妊手術できるのではないでしょうか。
うちの場合は10時~12時までの間に猫を預けに行き、その後術前検査をして問題無ければ手術、という手順になっていました。
迎えに行くのは夜の19時~20時の間でした。
迎えに行った時は、麻酔からすでに目は覚めていました。
2~3日は覚めているようで覚めていない状態なので気を付けてあげて下さい。
と言われました。
前日当日の食事は?絶食は必要?
去勢手術の時と同じで、前日の20時以降は、水も食事もなし。
絶食でした。
夜ごはんは20時より前に、当日の朝ご飯はもちろんなしです。
手術が終わって帰ってきてからもまだ絶食は続きます。
まだ、麻酔が完全に覚めていないため、水が気道に入ってしまったり吐いたりすることがあります。
次の日の朝8時頃から再び、お水とごはんをあげ始めました。
\一日半くらい絶食だったにゃ/
エリザベスカラー(ネッカー)をしないといけない?
手術後は10日間エリザベスカラーをしていました。
一週間後に抜糸だったので、その時に取れるかな?と思ったのですが、
「あと三日間付けておいて下さい」とのことでした。
きっちり三日後に取りました。合計10日間ですね。
最近は抜糸が必要なく、エリザベスカラーも必要ない手術法を採用している病院もあります。
知り合いも結構そういう病院に行っていました。
その病院によって違うのですが、うちのかかりつけ病院は抜糸あり・エリザベスカラーあり、でした。
ななちゃんの時に使ったエリザベスカラーが再利用できましたよ。
◎エリザベスカラーについてはこちらの記事も
猫のエリザベスカラー(ネッカー)はすぐ慣れる?暴れることもある?
手術後は抗生剤の投与が必要
前述のとおり、抗生物質の投与が必要です。
薬を一週間飲ませることができるのであれば、手術代に費用が含まれているので金額的にはいいですね。
(うちのかかりつけ医の場合です。他のところでは違うかも)
ななちゃんの時は薬を飲ませ慣れていたので、そうしました。
一週間くらい効く強めの抗生剤を注射することもできて、それだとオプションで、プラス2000円かかります。
今回のゆきちゃんはこちらを選択しました。
\エリザベスカラーってやっぱ邪魔にゃんね/
手術後はいつ頃から元気になる?
帰宅後3日間はぼーっとしている印象でした。
エリザベスカラーも慣れてませんし、寝ていることが多かったです。
ゆきちゃんはどちらかというと普段からおっとりとしていて、寝ていることが多い子。
それでも、それ以上に寝ている感じはありましたね。
やっぱり抜糸までの一週間、エリザベスカラーが取れるまでの10日間は本調子ではない様子。
抜糸を終え、エリザベスカラーを取ってあげてからも1日くらいは、やっぱり絶好調とはいかないようで。
それから3日くらい経つともういつも通り、好調なようでしたね。
というわけで本当の本当に調子が戻ってくるのは術後2週間以降、といった感じでしょうか。
抜糸が必要ない手術もある?
抜糸が必要ない手術法の病院が増えてきているようです!
皮内縫合という表に糸が出ない方法で行われ、糸は、皮膚の下で解けてしまうそうです。
うちの病院は抜糸が必要だったのですが、抜糸がない方がエリザベスカラーの着用もいらなくて、いいなぁとは思います。
どちらにしても安全に手術してもらえればいいのですが。
抜糸が必要な場合は、術後1週間後に病院で糸を取ってもらいます。
その後3日してエリザベスカラーを取ります。
避妊手術のメリット
望まない出産がなくなる
将来赤ちゃんを産ませる予定がなければ手術をするケースが多いです。
また、脱走した際に妊娠して帰ってきた・・・ということも、手術をしておけば起こらないです。
発情期特有の行動をなくせる
発情期には大きくて特徴的な声で長い時間鳴きます。これは子孫を残すためにパートナーを探しています。避妊手術により、この行動がなくなります。
(※個体差あり。完全になくならない場合もあります。手術時期が遅いほどなくならない確率が高まります)
また、発情期が来たのに交尾をすることがないのであれば、それがストレスになることもありますので、そのためにも避妊手術が役立ちます。
病気の予防になる
子宮を摘出することによって、子宮内膜種・子宮蓄膿症・腫瘍などの子宮に関する病気にかかりません。
性ホルモンに関係する乳腺腫瘍のリスクも低くなります。
\病気の予防にもなるのにゃねぇ/
避妊手術のデメリット
太りやすくなる
ホルモンバランスの変化から、食欲が増して太りやすくなりますので、食事のコントロールが必要。
赤ちゃんが欲しくなっても産ませられない
これは後から悩むということはないと思うのですが。
もしも、後から赤ちゃんがほしくなっても、産ませることはできません。
まとめ
去勢手術レポに続いて、避妊手術レポも書いてみました。
昨今の飼われている猫はだいたい手術をしているでしょうし、野良猫も地域猫として見守られている場合は手術を施されています。
猫を飼うと避けて通れない出来事ですよね。
これから手術を検討している方の参考になれば幸いです。