猫をなでなでした時に喉の音が鳴ったことはありませんか?
ゴロゴロゴロゴロゴロ・・・(*´Д`)
人によっては「グルグル」と表現することも。
猫を飼ったことのある方なら、絶対に聞いたことがある音。
いったいこの音は何なのか!?
猫のゴロゴロ音は人間の健康にも影響がある!?
ゴロゴロ音は健康に良いと言われているのですが、猫自身の健康だけでありません。
なんと、人間の健康にも大きな影響を与えているらしいのです。
骨折が早く治る周波数が出ている
猫が喉を鳴らすゴロゴロという音が、骨折の回復を早めるという研究結果があります。
ちょっと、いやだいぶ驚きじゃないですか?!
猫のゴロゴロ音は、だいたい周波数25Hz(ヘルツ)あたり。
これは副交感神経に働きかける周波数だそう。
副交感神経優位になることで、疲れが回復したり、体のダメージが修復されたりするのです。
交感神経と副交感神経の関係は健康番組なんかでもよく言われていることなので、ご存知の方もいいかもしれないですね~
そして、1993年のこと、骨折したウサギにこの周波数を当てると骨折の回復が早まったという結果が出ました。
サッカーのデビッド・ベッカム選手もこの作用を利用した治療を受けたとのこと。
なんと、全治10週間の骨折が3週間で治り、ワールドカップに出場!
実は、猫は他のほ乳類より骨折の治癒が早いとか。ということで、猫のゴロゴロ音の周波数は医療界でも注目の的なのです。
癒し効果・セラピー効果がある
猫のゴロゴロ音にはリラックス効果もあります。
ストレス状態にある人がゴロゴロ音を聞いたところ、ストレスが軽減され、心拍数が低減されたそうです。
他にも、睡眠の質が上がったり、人間に良い効果を与えることがわかっています。
フランスではこの音を利用したセラピーが行われているそう。さすが、進んでいますね!
猫自身もリラックスしている時にゴロゴロ音を出すので、猫に幸せな気持ちでいてもらうことで、飼い主も恩恵を受けることができるんですねぇ・・・
\ゴロゴロふみふみは趣味みたいなものにゃ/
なぜ猫はゴロゴロと喉を鳴らすのか?
猫はなぜゴロゴロと喉を鳴らすのでしょうか?
子猫の時~成猫になってから~死の直前まで、猫とゴロゴロ音は切っても切れない関係です。
子猫は、母猫に安心感を与えるために鳴らす
これには諸説ありますが、子猫が母親のお乳を飲んでいる時にゴロゴロと音を出していることがわかり、「母親に自分の存在を伝えるため・母親に安心感を与えるため」に喉を鳴らしているのではないかという説が有力とされました。
嬉しい時や赤ちゃん返りしている時に鳴らす
成猫になってからも猫はゴロゴロと喉を鳴らしますよね。
これはリラックスしている時、嬉しい時です。
ゴロゴロ言いながら、よだれを出す猫やいびきをかく猫もいます。
早朝からゴロゴロと飼い主に甘えてくることもあります。起こしに来ることもありますね。
甘えてきていたり、おなかがすいていたり、なんとなく起こしに来ていた莉、理由は猫によって様々なようです。
また、赤ちゃん返りしている時もあります。
大人の猫でも、赤ちゃんが母乳を飲むときのように前足をふみふみする時があり、その時に喉をゴロゴロ鳴らします。
赤ちゃんだった時のことを思い出しているのかもしれませんね。
病気の時や死期が近い時にも鳴らす
また、怪我をしていたり緊張していたりという場合や、病気の時や具合の悪い時、死の直前にも喉を鳴らすことがあるそうです。
猫のゴロゴロ音は「エンドルフィン」という神経伝達物質が関係していることから、治癒効果もあると言われており、苦しい時にも喉を鳴らすのです。
猫の健康にも関係する音なのですね。
ゴロゴロ音はどこから?何の器官を使っている?
猫のゴロゴロ音の仕組みは、実はいまだに解明されていません。
人間の喉仏に位置に当たる「喉頭」の筋肉の収縮により、声帯が振動して鳴っているという説が最も有力とされています。
他には、「横隔膜」の筋肉の収縮運動である説、血流が「胸腔内」で反響している説、喉の奥にある「軟口蓋」箇所が動いている説などがあります。
大ヒット映画「ボヘミアンラプソディ」で猫のゴロゴロ音が!?
伝説のバンド「クイーン」のボーカル・フレディ・マーキュリーが猫好きなのは有名ですが、この映画の中にも猫が出てくるシーンがいくつもありました。
猫好きさんの間では、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の中での、猫の使い方がとても自然で好感が持てた、という意見が集まっています。
なんと、猫のゴロゴロ音も収録されているとのこと。
私は映画を一度観ただけなので、ちょっと覚えていないのですが、それを知ってから観ると「あ!」と思うかもしれませんね。
ゴロゴロ音も参考に作られた、猫のための音楽アルバムがある
科学的に実証された猫にとって気持ちの良い音楽『Music for Cats』(邦題『ねこのための音楽 〜 Music For Cats』)が、2017年2月22日(猫の日!)に税抜2,222円で発売されました。
鳥の鳴き声や、母親の猫が喉を鳴らすゴロゴロ音、母乳からミルクを飲んでいる時の吸引音など、猫が興味を持つ音を研究し、音楽として再現されているとのこと。
実際の購入者のレビューを見てみると、この音楽を好む猫には、個体差があるようでした。
百発百中ではなさそうです。
私も買って聴いてみたいものです・・・!!
効果音として配布されているゴロゴロ音*ダウンロード
猫のゴロゴロ音・・・なんと、効果音としてダウンロードが可能です!
無料配布されているサイトをいくつか貼っておきますので、リンクから飛んでくださいね。
(直接、ゴロゴロ音ダウンロード・視聴のページに飛びます)
猫のゴロゴロ音、英語・韓国語の表現は?
英語では「purr」
猫のゴロゴロ音は英語で「purr」と言います。発音は /pə:/ 。
purrは動詞・名詞どちらでも使われます。
purrという言葉とかけて「Purrfect! (=Perfect)」という慣用句もあります。
例)My cat is purring.
韓国語では「골골송」
「골골송」が猫がゴロゴロと喉を鳴らす様をあらわす言葉です。
골골(ゴルゴル)・・・ゴロゴロという擬音
송(ソン)・・・歌のこと
を合わせた言葉になっています。
\世界中で猫のゴロゴロは愛されてるんだにゃあ/
まとめ
さて、猫の喉から鳴るゴロゴロ音についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
仕組みはまだわかっていませんが、人間にも意外な効果があり驚きでしたね!
効果云々もありますが、愛猫がゴロゴロと喉を鳴らす様は飼い主にとって至福の光景で、それが第一ですね!(*´Д`)